飲む者を魅了する美酒「シャンパーニュ」

パリから140kmほど東に位置する、フランスで最も重要な発泡性ワインの産地「シャンパーニュ」。この地方で造られ、ブドウ品種や熟成期間など、いくつもの規定を満たしたワインだけが「シャンパーニュ」を名乗ることができます。寒冷な気候と白亜質の土壌から造られるシャンパーニュは、世界中で絶大な人気を誇ります。

シャンパーニュの歴史

シャンパーニュ地方でブドウ栽培が始まったのは4世紀頃。当時のワインは非発泡性のワインでした。
発泡性のワインは英国で偶発的に誕生したと言われています。シャンパーニュ地方では寒さのために酵母が途中で活動を止め、発酵が中断されることがあります。その樽が英国に渡り瓶詰され、春の暖かさで酵母が冬眠から覚めて、発酵再開。再発酵によって生じた炭酸ガスは逃げ場を失い、ワインの中に閉じ込められます。こうして発泡性のシャンパーニュが誕生しました。

1729年、シャンパーニュが商業化すると英国、アメリカ、ロシアなどへ輸出され、シャンパーニュ地方の一大産業に発展しました。