ヴォギュエとのコラボレーションキュヴェ入荷！世界が注目するセントラル・オタゴ生産者

プロフェッツ・ロックは、1999年創業、世界最南端のワイン産地であるニュージーランド、セントラル・オタゴに位置するワイナリーです。ベンディゴに2つのブドウ畑を所有しており、「ホーム・ヴィンヤード」、「ロッキー・ポイント・ヴィンヤード」の順に設立されました。両方とも急峻な高地でそれぞれに特色があります。ホームヴィンヤードは片岩、粘土、石灰岩などを含む稀有なミックス土壌、ロッキーポイントは石ころがちな土壌です。プロフェッツ・ロックでは、サステイナブル・プログラム（持続可能なワイン生産）に取り組んでおり、自然な環境でブドウを育てることを重視しています。

凝縮感のある果実を得るため、1本のブドウの樹に12房しかならない程度に調整し収量を抑え、収穫は全て手摘みで行われています。ピノ・グリとリースリングはゆっくりとやさしく全房プレスされ、長い時間をかけてと発酵を行い、約1年間澱とともに熟成したのちにボトリングされます。ピノ・ノワールは果実の凝縮感を出すため、色素抽出を最小限に抑え、発酵は天然酵母を用いて行っています。ワインは発酵槽での自然発生的なマロラクティック発酵を経て、さらなる熟成を行い、フィルターをかけずにボトリングしています。

醸造責任者ポール・プジョル

醸造責任者であるポール・プジョルは、フランス人の父を持つニュージーランド人。マールボロのSeresin Estateで醸造家としてのキャリアをスタートさせた後、ラングドック、サンセール（Henri Bourgeois）、アルザス（Maison Kuentz-Bas）と渡り経験を磨きました。Maison Kuentz-Basでは醸造長を務めており、1795年創業以来、同族以外で醸造長を務めたのはポールが初めてです。その後、オレゴンのオーガニックワインの造り手Lemelson Vinyardsで2年務め、造ったワイン12本中8本がワインスペクテイター誌で90点以上を獲得しています。2005年よりプロフェッツ・ロックで醸造長を務める傍ら、2006年にはオレゴンを代表する生産者Rex Hillに醸造コンサルタントとして招かれピノ・ノワールとピノ・グリの特別キュヴェを手がけました。また、ブルゴーニュのDomaine Comte Georges de Vogueでは2009年ヴィンテージを手がけ、醸造長のフランソワ・ミエ氏とはこれをきっかけに親交を深めています。

そしてついに、プロフェッツ・ロックとフランソワ・ミエ氏が共同で手掛けたワイン「キュヴェ・オー・アンティポード」が発売となりました！　フランソワ・ミエ氏がブルゴーニュ以外の土地で手掛けた初めてのワインということで、世界中から注目を集めるワインラヴァー垂涎の1本！　北半球フランスと南半球ニュージーランドの2人の醸造家が手を組んで造り上げたこのワインは、地球の反対側を意味する「アンティポード」と名づけられました。

2つのブドウ畑 

●ホーム・ヴィンヤード
ベンディゴ・ヴィンヤードは北向きのテラスになっており、ベンディゴ全体を一望できる場所に位置しています。高地ゆえに、クロムウェル盆地を流れる川や、かつて存在した氷河に形作られたピサレンジの山々がブドウの樹々の向こうに見えます。標高320～383mの急斜面の畑は、日当たりがよい一方で夜間は冷涼になるため、ワインはフレッシュで凝縮された味わいに仕上がります。シスト質、石英質、粘土質が混ざり合った土壌に、地下1mの場所は石灰岩の土壌となっています。アルカリ性の石灰岩の土壌はブドウの栄養素の吸収に影響し、粘土質の土壌は水分を保持します。乾燥した冷涼な気候のため、ピノ・ノワールの栽培に理想的です。
ブドウ品種：ピノ・ノワール、ピノ・グリ 面積：7.5ha

●ロッキー・ポイント・ヴィンヤード
ベンディゴの南端、標高226～351mに位置するロッキー・ポイント・ヴィンヤードは石ころがちな土壌で、セントラル・オタゴの生産区画の中では最も険しい場所のうちの一つです。ブドウ樹の間を歩いてみると、眼下のダンスタン湖の青い水の中に畑ごと落ちていってしまいそうなくらいに険しい畑です。畑の斜面は日光をさえぎる一方、でこぼこの地面（砕けた片岩が散りばめられた石ころがちな土壌で水捌けが良い）は熱 を蓄え、日没後の温度が下がったあとも一晩中放熱します。そのため果実がよく育ち、比較的早く成熟します。セントラル・オタゴのような生産性に乏しい気候では非常に重要なことです。この畑のやせた土壌では、ブドウが成長するには厳しい環境ですが、悪戦苦闘しながら、凝縮感のある深く芳醇な果実ができあがっています。
ブドウ品種：ピノ・ノワール、リースリング、ピノ・グリ 面積：16.5ha