プロフェッツ・ロック　オレアリア　ピノ・ノワール　2019

強いミネラル感に縁取られた新たなるキュヴェ

プロフェッツ・ロックは、1999年創業、ニュージーランド、セントラル・オタゴに位置するワイナリーです。ヴォギュエの醸造も手掛けたポール・プジョル氏が醸造責任者を務める、今もっとも世界が注目する生産者です。

「オレアリア」は、セントラル・オタゴのヴァレー・フロワに自生する樹の名を冠したキュヴェ。プロフェッツ・ロックが6年の歳月をかけて育て上げた、特別なピノ・ノワールです。2020年ヴィンテージの完成度に満足したことをきっかけに、2019年ヴィンテージも限定リリースされました。

ベンディゴ南端に位置するロッキー・ポイント・ヴィンヤードの北向き急斜面上部（標高296〜351m）から生まれます。表土は極めて薄く、有機物に乏しいため樹勢は弱く、収量はわずか30〜35hl/ha。土壌は砕けた変成岩のシスト（片岩）で構成され、ミネラル感に富んだブドウが育ちます。 この区画にはディジョン・クローンとエイブル・クローンのピノ・ノワールが植えられており、下部のロッキー・ポイントとは異なる、よりミネラル感が際立ち、構造が明瞭なテクスチャーを備えたワインが生まれます。手摘みで収穫後、除梗し、野生酵母で発酵。発酵中は手作業でパンチダウンを行い、新樽比率35%で17カ月間熟成されます。

ダークチェリーやザクロ、ラベンダー、などの香りがバランスよく調和しています。口に含むと、柔らかなテクスチャーと控えめな抽出による穏やかなタンニンが主体となり、中心には鮮やかな酸がしっかりと存在感を示します。フィニッシュには土壌由来のミネラルが明確に現れ、滋味とともに長く静かな余韻を形づくります。