無農薬の野生と生酛の伝統が醸すハーモニー
滋賀県長浜市木之本、琵琶湖の北・湖北の地で室町以来480年余りにわたり酒造りを続ける冨田酒造。北国街道の宿場町として栄え、近江米や湖魚、発酵食など豊かな食文化が息づくこの土地で、湖北の風土を映す銘酒「七本鎗」を醸してきました。
「在」は、15代目・冨田泰伸氏が“真の地酒”を目指して生み出した特別なブランド。湖北の米と水のみを用い、滋賀の在来種「滋賀旭」、伊吹山系の清らかな水、地域の農家とのつながりを大切にしながら、土地に根ざした滋味深い味わいを表現しています。
さらに「在」には、茶道の精神を映す「真・行・草」という3つのキュヴェが存在します。単なる等級の違いではなく、大切な相手や食卓の場面に合わせてふさわしい一本を選ぶという、日本文化ならではの美意識が込められています。
「行」は、格式を保ちながらも、ほどよい柔らかさや動きを取り入れた中庸の在り方を表します。端正さと親しみやすさが調和し、料理とともにゆるやかに表情を変えていく、しなやかな1本です。
グラスから立ち上るのは、フレッシュなリンゴや夕張メロン、白玉、そして大地のミネラルを思わせる、どこまでもピュアでディープなアロマ。豊かに熟したもぎたての果実を想起させる力強い輪郭が、飲む者を瞬く間に魅了します。
口に含んだ瞬間に走るのは、エッジの効いたクリアな酸味と、圧倒的なスケール感を持つ密度の高い厚み。
2人の情熱的な農家が育てた「滋賀旭」のポテンシャルが生酛造りによって立体的な旨味へと昇華され、シルキーで豊かなテクスチャーとなって口内をドラマチックに満たしていきます。充実したふくよかさがありながらも、甘味は程よい酸味によって完璧にコントロールされており、その佇まいは非常にスマート。フィニッシュにかけては、デリケートにして複雑かつ緻密な酸が、長く心地よい生酛ならではの香ばしさある余韻を演出します。圧倒的な存在感と洗練が同居する、極めて完成度の高い至高の1本です。
●おすすめマリアージュ●
近江鴨のロースト 〜バルサミコと醤油のソース〜、琵琶湖産ビワマスの杉板焼き
●おすすめグラス●
大ぶりのブルゴーニュ型グラス(またはやや広口のチューリップ型グラス)
| 原料米 |
滋賀旭 100%(無農薬「二農家米」) |
| 産地 |
日本、滋賀県 |
| 容量 |
720ml |
| 原語 |
Shichihonyari Zai"Gyo" |