ツァーヘル　オレンジ・ティー　2023

オレンジトラウベの個性と魅力を存分に楽しめる一本

ツァーヘル家は3世代にわたってワイン造りを行ってきた歴史があり、ウィーンでも最も有名な畑「ヌスベルク」を所有しています。2000年から有機農法を実践しており、2017年にはユーロリーフを取得、2018年にはデメター認証も取得しました。

オレンジトラウベは、熟すと果皮がほんのりオレンジ色を帯びることから名付けられた品種で、もともとドイツとオーストリアでゲミシュター・サッツ（混植混醸）のために栽培されてきました。ツァーヘルでは1930年からこの品種を育てており、そのユニークな個性に早くから注目したグレゴール・ツァーヘルが1966年に単一畑での栽培を開始。現在もなお、オーストリアでオレンジトラウベ100％のワインを造る唯一のワイナリーとなっています。

畑はマウラーベルグのリード・セッツェンに位置し、土壌はドルマイト由来のライムストーンに砂質が混ざる構成。樹齢50年以上のアルテ・レーベン（古樹）から収穫したブドウを使用し、36時間のスキンコンタクトを経て自然酵母でステンレスタンク発酵。さらに細かな澱とともに6カ月熟成させています。デメター＆ユーロリーフ認証取得。

熟したピーチやアプリコットの芳醇な香りに、スイカズラのほのかな甘さとスパイスのニュアンスが重なる複雑なアロマ。口当たりは程よい甘みと酸味のバランスがよく、上品なミネラルをまとった味わい。オレンジトラウベの個性と魅力を存分に楽しめる、自然味あふれる一本です。