オー・ボン・クリマ・ワイナリー　ニュイ・ブランシュ　ライク・マインズ　シャルドネ　2022

毎年ニックネームが変わるリッチなシャルドネ

オー・ボン・クリマ・ワイナリーは1982年、カリフォルニア州南部のサンタ・バーバラ地区に設立されました。ブルゴーニュ地方に大きな影響を受け、故アンリ・ジャイエに師事したオーナーのジム・クレンデネンが、ブルゴーニュタイプのエレガントなワインを手掛けており、現在は世界的に名高い知名度を持つサンタ・バーバラ地区の巨匠として評価されています。

オーナーのジム・クレンデネンは2021年5月に67歳の若さで急逝しました。ジムは生前、世界中を飛び回っていたので、彼がいなくても彼のビジョンを実行できる「ドリームチーム」を創り上げていました。今後もスタイルは変わらず、彼の遺志は引き継がれていきます。

ニュイ・ブランシュのシャルドネは1996年から造られており、毎年違うニックネームが付けられます。故ジム・クレンデネンは、大変な親日家で、長女イザベルと長男ノックスも日本に造詣が深く、1年毎に英語と日本語の交互になっています。2022年は「ライク・マインズ」で、ノックス氏によって名付けらました。 これは、彼の父・ジム・クレンデネンへのオマージュであり、「彼の遺志を継ぐ者たちがワインを造っていく」という意味が込められています。ブルゴーニュ・スタイルのシャルドネというだけでなく、世界で高評価を受けたジム・クレンデネンのスタイルを継承していくという想いチームの確固たる信念であり、ジムが誇りに思うようなワインを造る、という共通の目標、理念、ワイン造りを探求しています。

ゆっくりと成熟したシャルドネを、冷涼な気候のもと手摘みで収穫し、すぐにプレスします。仏産樽(新樽率100%)にて発酵。マロラクティック発酵を経た後、澱とともに1年間熟成。その後、澱引きを行い、さらに6カ月間樽熟成。
フランソワ・フレールの樽で、100%樽醗酵+100%熟成+新樽100%で醸造しても重くならず生き生きとした味わいの特別なワインです。かってカリフォルニアのシャルドネの代名詞とも言われた樽香たっぷりのワインが高いパーカー・ポイントを取ることに対して、アンチテーゼを唱えることから始まったワインです。

レモンライム、アプリコットの香りと風味が際立ち、繊細なスパイスのニュアンスが重なります。 コリアンダー、レモングラスの香りが複雑さを生み、フレンチオーク由来のクリーミーな質感を、爽やかな酸とミネラル感が支えています。 香ばしいパンとキャラメルの繊細なニュアンスが、味わいに奥行きとリッチな質感を加えています。 今でも活き活きとしたバランスの良いワインですが、10～20年の熟成を経てさらに美しい味わいに変化を遂げる事でしょう。