オー・ボン・クリマ・ワイナリー　ピノ・ノワール　ラーム・ド・グラップ　2020

良年のみ生産！オー・ボン・クリマではレアな全房発酵100％ワイン

オー・ボン・クリマ・ワイナリーは1982年、カリフォルニア州南部のサンタ・バーバラ地区に設立されました。ブルゴーニュ地方に大きな影響を受け、故アンリ・ジャイエに師事したオーナーの元ジム・クレンデネンが、ブルゴーニュタイプのエレガントなワイン造りをスタートし、現在は世界的に名高い知名度を持つサンタ・バーバラ地区の巨匠として評価されています。

オー・ボン・クリマでは、アンリ・ジャイエの醸造方法を踏襲するため、全除梗が常ですが、毎年ブドウの状況を見極めて「造る価値があると判断された年のみ」全房発酵のキュヴェを造ります。生産量は数樽のみで、微妙なニュアンスを加味するために、トップキュヴェのイザベルやノックスに数％ブレンドされています。

しかし、全房発酵100％のワインは「長い一生にの中でたまに」造るほど非常に珍しく、梗が木質化(非常に固く、完全に乾燥した状態)した傑出したヴィンテージにだけ造られます。2001年と2005年、11年の期間を経て2016年に新たにリリース。そして2017年、2018年、2019年、2020年、2021年も非常に少量ながら完熟した葡萄の房からのみブレンド用として造られておらず、全世界からの要望に応えて少量のみボトリングしてリリースするという大変希少なワインです。

ラーム・ド・グラップとは、「ブドウの房の涙」＝全房発酵に泣かされる、つまり梗のタンニンの収斂性が強く手強いことから命名されました。仏産樽(フランソワ・フレール、新樽100％)にて18カ月熟成させています。

オー・ボン・クリマのピノ・ノワールには珍しく濃厚でリッチ、力強いタンニンがあり、若いうちは手強い味ながら、長期熟成が期待されます。