ギュファン・エナン　プイィ・フュイッセ　プルミエ・ジュ・ド・プルミエ・クリュ　2023

引き締まった骨格と鮮烈なスパイシーさ

ギュファン・エナンは、AOCマコンで唯一「ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス」3ツ星生産者の称号を獲得、さらにはロバート・パーカー氏から5ツ星評価を得る、白ワイン造りの「鬼才」です。

2023年は暖かい冬の後に霜害のリスクが警戒されましたが、暖かい日だけでなく冷たい雨の日もあったことで、被害は局所的で最低限だったそうです。開花は早く5月末から始まり、その後は順調。2023年は猛暑でありながら適度な日照量と降雨のバランスで結果的に素晴らしいブドウを得ることができたそう。 ジャン・マリー・ギュファン氏曰く、「春にたっぷりと雨が降ったので、水不足によるストレスは避けられた。でも他の時期については、またもや猛暑がブドウの成熟を止めてしまって、収量は2022年の豊作から再び平年レベルになった。そうは言っても、2023年はいつもと比べると気候変動による影響はやや少なかった。「暑さの年」というよりは、「テロワールの年」と言うことができる。そして、その方がいい。」とのこと。

長年、1erシュール・ラ・ロッシュの古樹で生産していましたが、借地契約終了のため、2023年は1erレ・クレイを主体に醸造。ヴェルジッソンの岩山の麓に位置する南向きの畑で、土壌は鉄分を多く含み、風化した石灰岩で構成されています。日照量が豊富なのでブドウは完璧に熟し、豊かで力強いアロマ。鉄質石灰土壌特有の引き締まった骨格とスパイシーさが鮮烈な印象を与えます。