ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティDomaine de la Romanee-Conti
世界で最も敬意を集める生産者。このドメーヌのワインに対しては、どの生産者、どのワインもひれ伏すしかありません。 ヴォーヌ・ロマネ村に位置するこのドメーヌの歴史は、ローマ時代まで遡ります。「ロマネ」という名はかつてこの地を統治したローマ人に由来し、2,000年以上の時を経て今日のロマネ・コンティへと受け継がれました。1232年にはサン・ヴィヴァン修道院が現在のロマネ・コンティとロマネ・サン・ヴィヴァンの畑を所有。18世紀初頭にはルイ14世が持病の治療薬として毎日このワインをスプーン1杯飲んでいたという逸話も残っています。1760年、コンティ公ルイ・フランソワ1世がこの畑を落札し、宮廷の上流階級や芸術家たちに振る舞いました。フランス革命後の競売を経て、1869年にド・ヴィレーヌ家の祖先がロマネ・コンティの所有権を獲得し、現在のドメーヌ名を登録。1942年に法人化され、ド・ヴィレーヌ家とルロワ家による共同経営体制が確立されました。2021年にはオベール・ド・ヴィレーヌが引退し、現在はベルトラン・ド・ヴィレーヌとペリーヌ・フェナルの2人が共同でドメーヌを率いています。 ドメーヌの歴史を語る上で欠かせないのが、サン・ヴィヴァン修道院との深い縁です。9世紀末に建てられたこの修道院はドメーヌのルーツとも言える史跡で、一時期荒廃の危機に瀕していました。これを救ったのがオベール・ド・ヴィレーヌで、修道院協会を設立し保存修復活動を指揮。現在はベルトランとペリーヌがその活動を引き継いでいます。歴史への深い敬意と責任感が、このドメーヌの精神的な柱となっています。 9つのグラン・クリュが生み出すラインナップはブルゴーニュの至宝です。ラ・ターシュとロマネ・コンティはこのドメーヌのモノポール(単独所有)畑。畑の面積と平均生産本数は以下の通りです。
なお1963年に最初の区画を取得したモンラッシェは、1980年に現在の規模に拡張。また2009年よりコルトン、2019年よりコルトン・シャルルマーニュの生産も開始し、現在の9つのグラン・クリュ体制となりました。 畑と造りへのこだわりは徹底しています。1986年より有機農法を開始し、2007年には全所有畑でビオディナミ農法を完全実施。一部の畑では馬を使った耕作も行っています。「自然に過度な介入をせず、自然が与えたいと思うものを自然から得る」という理念が根底にあります。ブドウは破砕・除梗せずそのまま木桶で発酵させ、発酵温度は32〜33℃に保ちながらできる限り緩やかに長めに醸します。熟成にはトロンセ産の樫の新樽を100%使用。 特筆すべきは、ロマネ・コンティのブドウ樹の系譜です。1945年まで接ぎ木をせずにフィロキセラに対処してきたこのドメーヌは、更新の際もロマネ・コンティ畑の樹からラ・ターシュへ、そのラ・ターシュからロマネ・コンティへという独自の方法で株を更新しました。そのため現在のブドウ樹には、18世紀コンティ公爵時代からのDNAが脈々と受け継がれています。 現在のドメーヌを率いるベルトランとペリーヌはこう語ります。「私たちは地図上の区画における所有者に過ぎません。土壌を所有しているわけではなく、『守り人』なのです」。そして「人類にとって重要な遺産を受け継いでいくことが私たちの使命」と。大言壮語は一切なく、誇りにあふれながらも慎ましく謙虚で真摯。常に変化する自然を観察し、その変化への対応を絶え間なく重ねること——その姿勢こそが、世界最高のワインを生み出し続ける源泉です。 |
DRCが好きな方におすすめドメーヌ・デュジャックDomaine Dujac 全房発酵由来のスパイスと透明感ある果実。複雑味と長い余韻が魅力で、ブルゴーニュ通を唸らせる高品質の造り手! ディディエ・アミオDidier Amiot DRCコンサルタントと共に造る新星ドメーヌ。精密な造りとテロワール表現で、現代のDRC的存在として注目株。 リッポン・ヴィンヤードRippon Vineyard DRCなどで研修した造り手が手掛けるNZトップ。透明感ある果実とテロワール表現で、ブルゴーニュ好きも感心する見事な妖艶ピノ。 |
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