リッポン・ヴィンヤードRippon Vineyardセントラル・オタゴを世界に知らしめたリッポンピノ・ノワールの地として、今ニュージーランドで最上の評価を得ている「世界最南端」のセントラル・オタゴ。そして、そのパイオニア的存在がこのリッポン・ヴィンヤード ! 南島の南部という、ニュージーランドでは最も高緯度の内陸に位置するセントラル・オタゴ。近年ではフランスのブルゴーニュ、アメリカのオレゴンと並び、「ピノ・ノワールの世界3大生産地」のひとつといわれるほど。 寒暖の差がはっきりとし、真夏には摂氏35度を超える日もあるものの、夜間は10度以下まで下がるという大きい日較差が見られます。ブドウは生育までに時間をかけてゆっくりと成長します。これらの条件からピノ・ノワール種の好適地として注目を集め、ここ数年でブドウの作付け面積も大きく広がっています! ブルゴーニュと同じ標高200~350mのセントラル・オタゴのなかでも、リッポンはそのサブ・リージョンであるワナカ湖の岸辺、標高330メートル前後の場所に広がっています。湖に向かって緩やかに下る、氷河期のモレーンからなる北向きの斜面のうち、水捌けのよいシストが見られる礫質土壌にブドウは栽培されていて、湖の向こうには頂に雪を残すニュージーランド・アルプスが望めます。 その清冽な景観は、本場ヨーロッパ・アルプスに勝るとも劣らない素晴らしさ。これほどの条件なのに、ワナカにはほとんどワイナリーがないのです。それは、高級リゾート地で土地が高く、新規 開拓は困難だからだそう。 現在2代目として、栽培、醸造を担当するのは、息子のニック。1998年から2002年までブルゴーニュに住み、DRC、モンティーユ、ニコラ・ポテルなど名だたるドメーヌで研修をおこない、2002年からリッポンに戻りました。特にDRCでの逸話は有名で、当時ヴィレーヌに「この青年はDRCに必要な存在だ」と言わしめたほど。 ブロック毎のテロワール、微気候もよく把握し、環境に配慮し現在はビオディナミ栽培を実践しています。そして、なんと92年の国内ワインコンクールでベストワインに選ばれ、セントラル・オタゴのピノ・ブームの火付け役となりました! 果実味のなかに酸味を伴うシルキーでエレガントな味わい、大地のナチュラルで素朴な風味がなんとも素晴らしい。気品があって、柔らかく心地のよい酸味。 ブルゴーニュに相通じるエレガントな世界観は、どことなくグロフィエにも通じるほど。黒系果実と赤系果実のバランスはまさに「素晴らしい!」の一言です。 |
リッポン・ヴィンヤード Rippon Vineyard
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