アンドリアーノAndrianoStoria e Filosofia 歴史と哲学冷涼高貴品種の聖地:アンドリアーノ村イタリア最北端、アルプス山脈に抱かれたトレンティーノ=アルト・アディジェ州のアンドリアーノ村は、冷涼な気候と昼夜の大きな寒暖差に恵まれ、「冷涼高貴品種の聖地」と呼ばれています。冷涼気候を好む高貴品種が栽培され、繊細かつエレガントで、まさに芸術とも呼ぶべき緻密で洗練されたワインが生み出されています。 ハプスブルク王家が育んだ美食文化が息づくアルト・アディジェ1363年から約600年間ハプスブルク王家が支配する「オーストリア=ハンガリー帝国」の一部として栄えたアルト・アディジェ州は、現在でもハプスブルクの宮廷文化に根ざした美食文化が色濃く残っており、気品あふれるワインは、洗練された宮廷料理に寄り添う「美しき宝石」として、高級レストランや美食の名店で愛され続けています。 聖地におけるエリア最古のワイナリー1893年に設立されたアンドリアーノ・ワイナリーは、当時のオーストリア=ハンガリー帝国で初のワイン生産協同組合であり、アルト・アディジェで最も古いワイナリーです。ブルゴーニュに似た石灰岩土壌で育つピノ・ノワールとシャルドネは特に高く評価されており、テロワールを最大限に表現したワインとして知られています。現在、代表のクラウス・ガッサー氏と醸造家ルディ・コフラー氏が、「芸術領域にあるワイン」の追求を続けています。 「伝統の保守×変革」テルラーノとの協業アンドリアーノは2008年に名門テルラーノと提携し、15年間の畑での改革により、テルラーノに匹敵する品質に進化し、イタリア国内での評価を急上昇させています。特にピノ・ノワールとシャルドネは「ブルゴーニュの特級に匹敵する」と称賛されています。提携したとはいえ、テルラーノのスタイルとは異なり、ハプスブルク時代から受け継がれる村独自の高貴なスタイルを鮮やかに表現し、唯一無二のワインを造り続けています。 「Tradition in Motion(動き続ける伝統)」を哲学に掲げ、「変えるべきでないこと」と「変えるべきこと」を見極めながら、700年にわたる伝統を守りつつ革新を取り入れ、永続的な未来へと繋ぐことを追求し続ける、それがアンドリアーノの揺るぎない信念です。 Territorioテロワール
Viticoltura 栽培
Vinificazione 醸造アンドリアーノにしかない固有のテロワールの個性アンドリアーノのワインは、テルラーノ内の最新セラーで造られていますが、醸造はアンドリアーノ独自の哲学に基づき完全に別工程で実施。2008年に大規模醸造をやめ、区画ごとに収穫・醸造するスタイルに刷新。2009年ヴィンテージからその成果が現れ、現在では品質が飛躍的に向上しています。 |
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