クペッリCupelliフィレンツェとピサの間に位置するサン・ミニアート。トリュフの産地としても知られる歴史的都市で、1950年代からブドウを栽培するクペッリファミリー。約8haのブドウ畑は、アペニン山脈からティレニア海への風の通り道。アルノ川に近いため、穏やかでさわやかな微気候が生まれます。海洋化石と粘土を含むシルト砂質の複雑な土壌で、トレッビアーノを始めとした土着ブドウを栽培してきました。高級ワインの産地ではありませんが、ワイン用ブドウの供給地として重要な役割を果たしてきました。創業者のアメリオ・クペッリから娘のイヴァナへ、そしてさらに3代目であるマルコとサラも加入し、2008年から大胆な改革を行います。 古くからこの地で植えられてきたトレッビアーノ・トスカーノのクローンを選抜し、トレッビアーノに注力した栽培を行うこと。そして、高い酸を持ち合わせるこの自分たちのブドウで、瓶内二次発酵のスプマンテを生み出すことでした。カンティーナもリニューアルし、元々のセメントタンクにガラスコーティングを施し、温度制御を可能にした上で、引き続き使用することにしました。通常8月に行われる収穫では、完全に健康なブドウのみをセレクト。ソフトプレスにより、モストの香りを変えず仕上げることができます。畑ごとに分けたブドウを、自然な香りと新鮮さを維持するために、約18℃にコントロールされたセメント タンクで発酵します。このようにして、最高のトレッビアーノの持つキャラクターを変えることなくスプマンテにすることを目指しています。 トレッビアーノで作られるメトドクラシコはEREDE(継承者)と名付けられました。トスカーナ原産のブドウを大切に育て、世話をし、元ある状態を継続すること。倫理的で持続可能なブドウ栽培を目指す。というコンセプトが込められています。 |
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