ラ・モッラ村は女性的バローロ

バローロDOCGに認定されている、ラ・モッラ村の中心部にワイナリーがあります。ラ・モッラ村は女性的、パルッソなどのモンフォルテ・ダルバやカスティリオーネ・ファレット村は男性的なバローロと称されます。

当初わずか2haから始まり、何年にもわたって名声を得ている、ラ・セッラ、ブルナーテ、チェレクイーオ、サルマッサ、ロッケ・デル・アヌンツィアータ、フォサッティなどのクリュ（畑の中の一区画）と、ドルチェット、バルベーラ、メルローなどを栽培する素晴らしい畑を取得してきました。

ブドウ畑

20年以上にわたり、自然に最大限の敬意を表してワイン造りを行ってきました。収穫後、ブドウの樹は、ブドウの葉の色や樹の勢い、活力から判断し、必要な樹には手作業によって牛フンや腐植土（腐葉土）などの天然の肥料で施肥されます。

恐ろしいほどの低収量

ブドウの樹は冬季に、5～8芽を残して強剪定されます。最初の間引きは7月中旬にかけて行い、1本の樹当たり5房だけ残し、約50％以上の房が取り除かれます。2 回目の間引きは8月中旬頃に行われ、房の下部をカットし、上部のブドウの密度が高く充実した部分だけを残します。

こうして、1本の樹当たり500g～1.5kgという、恐ろしいほどの低収量が実現するのです！　非常に低い収量に抑えることで、各ブドウは毎年健康で、糖度が高く、香りの豊かなブドウができ、それはそのまま、ワインへと反映されます。
結果として、ヴォエルツィオのワインはもっぱらそのテロワールを表現し、毎年の天候の微妙な差をワインに完璧に映し出しているのです。

自然に任せた醸造

様々な過程において、ワインの色を濃くしたり、骨格、香り、タンニンなどのワインのキャラクターを変化させる物質は一切使用しません。通常アルコール発酵は10～30日間行われ、酵母は野生酵母で自然に発酵が行われます。フィルターも通さず、ブドウそのもののポテンシャルを大切に造られます。ブドウの品質そのものだけでなく、「時間」というものがさらにワインの元々の品質を高めます。そのため、ヴォエルツィオのバローロやバルベラ・ダルバ　リゼルヴァやメルローは、ボトリングしてから5～6年は寝かせてから飲むべきだと思っています。ワインはゆっくりと熟成を続け、理想的な保存状態にある限りは、20～30年は余裕で持つという長期熟成に耐えうる底力を持ちます。