イタリアのカルトワインの代表格

ミアーニはイタリアワインのカルト的な存在として有名で、地元フリウリでも入手困難な幻のワインとして知られています。そして、一代でこのワインを造り上げた醸造家のエンツォ・ポントーニは、イタリアの生ける伝説というべき存在です。

1980年代にエンジニアとしてのキャリアを離れ、母方から受け継いだ畑にて独学でワインを造り始めて以来、エンツォは文字通り畑に生きています。

「年を重ねるごとに畑仕事にのめり込んでいった」というエンツォのブドウ栽培には一切の妥協がありません。世間の評価や周囲の評判など気にかけず、畑仕事に没頭する中、ワインも徐々に変化があり、パワーだけでなくフィネスも求めたスタイルへと移行しています。また、更なるテロワールの個性の表現を目指し、十分な樹齢やクオリティに達した地所ではブレンドせず個別に瓶詰めするようになりました。

ミアーニのワインは、恐ろしいほどの低収量が生み出す途方もない凝縮感とエネルギーに圧倒され、同時に対照的な透明感と爽やかさに驚かされます。優れた畑を買い足し、新たなキュヴェをリリースするなど、世界的な名声を確立した今もエンツォのワイン造りへの探求はまだまだ続いていきます。