さらなる品質向上に取り組むクリュ・ブルジョワ級シャトー

シャトー・ベルナドットは1860年から続くクラシックで美しい門構えのクリュ・ブルジョワ級シャトーです。オー・メドック地区サン・ソヴールのフルナという集落に位置し、シャトー名である「ベルナドット」は、現代まで続くスウェーデン王家ベルナドット朝の始祖であり、ナポレオンのライバルとされたジャン・バティスト・ジュール・ベルナドットに由来しています。
大きな転機は1997年。スーパーセカンドとして名高い格付け第2級シャトー･ピション･ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの前所有者ランクザン夫人がラランドから数キロ程度の距離に位置するこのシャトーを取得し、翌年からは土壌の調査に始まり醸造設備を一新するなど莫大な初期投資を行い、ラランド同様の目覚しい品質向上を果たしました。その後2007年からはシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドと共にシャンパーニュの大手メゾン、ルイ・ロデレール社の傘下に入り、2012年からは香港の免税事業などを手掛けるキング・パワー・グループの傘下となっています。エノロゴには2012年に「プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA」に格上げされ大きな話題となった「アンジェリュス」のオーナーであるユベール・ド・ボウアール氏を迎えるなど、さらなる品質向上に取り組んでいます。