ヴァンサン・ドーヴィサDomaine Vincent Dauvissat
伝統的な樽醸造を守り続ける長熟シャブリの造り手![]() ロベール・ドーヴィサが1931年にドメーヌ元詰めを開始し、息子のルネ、そしてルネの息子のヴァンサン(写真の右の人物)がドメーヌを継承しました。現在、ヴァンサンの二人の子ども(娘のエティネットと息子ジスラン)がドメーヌに参画しています。 シャブリには早飲みタイプの白ワインというイメージが定着していますが、じつのところ、シャブリにもムルソーやピュリニー・モンラッシェ以上に熟成可能なものが存在します。それがヴァンサン・ドーヴィサとフランソワ・ラヴノーのワイン。両者の造りやワインのスタイルはよく似ていますが、それはヴァンサンの父、ルネとフランソワが義理の兄弟だから当然ともいえます。 1970年代以降、シャブリではニュートラルで生産性のよいステンレスタンクを使った醸造が一般的になりましたが、ヴァンサンの父、ルネは伝統的な小樽の使用を頑なに守り続けました。もっとも寒冷なシャブリのこと。冷えきったセラーでは発酵がなかなか始まらないこともあるので、アルコール発酵のきっかけはタンクで行っています。樽自体、そのほとんどが何年も使用した古樽で、新樽は少ない。また通常のピエス(228リットル)だけでなく、シャブリで昔から使われていたフイエット(132リットル)も見られ、その古典ぶりが強調されます。ただし、当のヴァンサンに言わせれば、樽醸造はとりたててワインの品質を決める、決定的要因ではないらしく、大切なのは畑だと主張しています。 ヴァンサンは1998年に3haの区画で実験的にビディナミ農法を始め、その結果が良好なことから2002年にはすべての畑をビオディナミに転換しました。目に見えて土壌のバランスが改善され、病気が減り、腐敗果も少なくなったといいます。現在、畑の面積はプティ・シャブリから特級レ・プルーズ、そしてレ・クロまで計12.35ha。1級ラ・フォレは4.53haというドメーヌ最大の面積をもつクリマ。区画が分散しているためにそれぞれ性格のバラツキが大きく、すべてをアッサンブラージュすることで複雑味が生まれ、完成度の高いワインに仕上がります。2003年からは友人がイランシーにもつ畑を賃貸耕作し、赤ワイン造りをスタート。2021年にはガメイ100%から造るコトー・ブルギニヨンもリリースしました。 |
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