シャトー・デュアール・ミロン　2018

ポイヤックを識るにふさわしい味わい

シャトー・デュアール・ミロン・ロートシルトは、1855年の格付け後、区分け変更や霜害などで衰退していきましたが、1962年にロートシルト家が購入し、ブドウの植え替えや排水設備の整備、区画の購入、醸造所と貯蔵庫を新設したことにより、高品質のワインを生むシャトーに生まれ変わりました。

畑はシャトー・ラフィット・ロートシルトの西側、カリュアド台地の延長線上にあるミロンの丘に位置します。ロートシルト家を更に繁栄させたといっても過言ではないバロン・エリック氏が、「近隣にあるこんなに素晴らしい畑を手に入れていなかったとしたらバカだっただろう」というほどの恵まれた畑。さらに醸造においても、ラフィット・ロートシルトと同じチームが手掛けていることから、愛好家の中では大変人気の高いシャトーの1つです。

完熟したスグリのクラシックな香りに加えて、鉛筆の芯や杉、レザーの混じり合う複雑なアロマ。芳醇なコクとタイトでしっかりとしたテクスチャーが心地よく、タンニンは見事に溶け込んでいます。