ラウムラント　シャルドネ　レゼルヴ　エクストラ・ブリュット　2013

驚愕の熟成ポテンシャルを備えたブラン・ド・ブラン

1984年の創業以来、ゼクトを専門に造ってきたラウムラント醸造所。創業者フォルカー・ラウムラント氏は「ゼクトの帝王」と称され、造り出されるゼクトはドイツで敵なしの評価。ゴー・ミヨで最優秀ゼクトに選出されて以降、ゼクト関連の雑誌を開いてラウムラントが掲載されていないことがないといっても過言ではありません。2020年には、ゼクトハウスとして初のV.D.P（ファウ・デー・ペー）メンバーに選出されます。

こちらはなんと90カ月もの瓶熟期間を経てリリースされているブラン・ド・ブラン。 下層に石灰質、中層に粘土、表土は砂利の土壌。石灰質が与える、複雑さと骨格に溢れたシャルドネ。2013年はとても涼しく、晩熟な年。高い酸度を得たブドウは、高い熟成能力を備えた素晴らしいものになりました。

ブドウはすべて手収穫、不要な残留物や不良な果実をしっかりと除去したのち、90％をステンレスタンク、10％を木樽で全房発酵。90カ月の瓶内熟成。デコルジュマンは2022年6月、ドザージュは1g/L、酸度は8.2g/L。

プラムやハニーデュー・メロン、バナナなどの熟した果実や花の華やかなアロマ。石灰が与えるミネラル感と、存在感がありつつも丸みを帯びた酸味、長い熟成によるブリオッシュの風味や繊細なバニラが感じられます。飲み頃を迎えリリースされていますが、まだまだ熟成の期待もできる、驚くほどのポテンシャルを持った一本です。