ド・モンティーユ＆北海道　ピノ・ノワール　2023　

柔らかな酸と果実のエレガントなハーモニー

エティエンヌ・ド・モンティーユ氏が率いる『ド・モンティーユ』は、ピノ・ノワールやシャルドネで名を馳せるブルゴーニュの名門です。彼は、冷涼な気候と火山性土壌が、ブルゴーニュ的なエレガンスと共鳴するポテンシャルを持っていると判断し、日本の北海道に注目しました。ブルゴーニュでの哲学（低収量・テロワール重視・伝統的手法）を北海道でも継承し、ド・モンティーユ自身が「セカンド・ブルゴーニュ」と称するほど期待をかけているプロジェクトです。

標高は230m弱〜280m。土壌は火山性の粘土質、堆積した火山灰。野生酵母を100%使用し、腐敗果や未熟果も徹底的に除去。SO2（亜硫酸）は必要最小限に抑えています。醸造設備はセラミックタンクや木樽（主に228L、白は500〜650L）を使用しています。

淡い輝きのあるガーネット色で、ラズベリーやイチゴの新鮮な赤い果実や牡丹のような赤い花を思わせるフローラルさが感じられます。柔らかな酸と、ほんのり白胡椒のスパイスの風味に、フィネスのある果実やきめ細かいタンニンが溶け込み、柔らかな酸と果実のハーモニーが堪能できます。フィニッシュにはミネラルのニュアンスと熟したタンニン由来のうまみが感じられ、長い余韻へと繋がります。全体的にエレガンスさを保ち、冷涼な気候ならではの味わいです。

赤身の肉料理はもちろん、若いころにはカルパッチョや魚料理、特に新鮮な鮪にも。熟成後は味わいのある白身肉や煮込んだ甘味肉にオススメです。