オーバーストーリー　スモール・ワンダー　ブラン・ド・ブラン　2021

ブラン・ド・ブランの理想形のようなスパークリング

オーバーストーリー社が畑を購入し、2022年8月に出来たばかりのタスマニアワインブランド「スモール・ワンダー」。南緯41度、海抜50メートル、テイマー・ヴァレーのウェスタン・リッジに、ワイナリーは位置しています。1998年に植えられた20ヘクタールのブドウの木は原生林の中にあり、テイマー川と北のバス海峡から吹き付ける冷たい風の影響を受けており、ワインはフレッシュさ、ディテール、快活さという、タスマニアの際立った特徴を表現しています。土壌の健全性を高め、被覆作物を植えるなど生物多様性を回復するための再生農法を採用し、ワイン畑はすでにACOオーガニック認証を取得しており、2024年ヴィンテージからワインもオーガニック認証を取得予定。収穫期には糖分の熟度よりも、風味と酸を優先して収穫するためアルコール度数が低く、産地をより正確に表現したワインを造り出しています。

収穫後に優しくホールバンチプレス。1トンあたり450Lの収量のフリーランジュースは、繊細で香り高く、明るくて自然な酸味。一次発酵はステンレス・スティールで行われ、その一部は二次マロラクティック発酵を経ており、複雑が高まり、柔らかい口当たりに。最終的なブレンドは澱とともに8カ月間熟成させた後、春に瓶詰め。

美しい黄色味で、豊かな泡立ち。ローストしたナッツ、リンゴ、ライムの穏やかなノートに、瓶内二次発酵８カ月と思えないトーストやかすかにブリオッシュの香り。さらにドザージュ７ｇとは感じさせないような透き通った酸は、キリッ、パキッとした清涼感を与えてくれます。さらに充実した果実味との素晴らしいバランスは、軽快な纏まりを感じさせます。魅力的な切れ味とドライブ。ブラン・ド・ブランの理想形のようなスパークリング