中辛口ながらキレのある華麗なゲヴュルツ

ヴァインバックは、1612年にカプチン派修道僧により設立された歴史あるドメーヌで、現在は長女のカトリーヌがドメーヌ運営を、息子であるテオ氏が栽培を担当しています。造り出されるワインからは、女性らしい凛とした華やかさが感じられます。

アルテンベルクは標高220m～300mにあり、特級畑フルステンテュムのすぐ下に位置する畑です。土壌はマール、砂岩、石灰岩からなり、フルステンテュムに似ていますが、やや砂岩が多いのが特徴です。南東向きの日当たりのよい斜面で、熟成にも向く、完熟かつエレガントなゲヴュルツトラミネールを生み出します。

スイカズラやカリン、ナツメグなどが混じった多彩なアロマが香りたちます。クリーミーな口当たりで、砂糖漬けのオレンジ、バラの花、アニスなどのニュアンスが、スパイシーかつ華やかです。残糖感はありつつも、良質な酸を備えているため、キレのある引き締まった味わいになっています。

クリーミーで滑らかな口当たりと、その個性的な味わいは、強い風味を持つ食材に合わせても負けることなく素晴らしいペアリングを披露してくれます。アペリティフとして楽しんでいただければ、ゴージャスな気分を演出してくれること間違いなしです！