プレ・フィロキセラの畑で造られる純血のベルデホ

アンヘル・ロドリゲス・ヴィダルは長い歴史をもつDOルエダを代表するボデガです。生み出されるワインは「ベルデホを正確に表現した見本となるバランスのとれたワイン」として、パーカーポイントも常に高得点を獲得しています。アンヘル・ロドリゲス氏が2018年に逝去された後は、娘のコンチ・ロドリゲスが4代目エノロゴとしてヴィダル家のワイン造りを引き継いでいます。

17世紀から続く歴史ある畑マルティンサンチョは、フィロキセラからの被害を免れたプレ・フィロキセラの畑です。ステンレスタンクで醸造されるクリーンなスタイルのワインは、フレッシュな酸味とまろやかな果実味をもつピュアで魅力的な味わいで、柚子や紫蘇を多用する日本人の味覚によく合います。

豊かなミネラルを感じさせるグレープフルーツなどの爽やかなアロマに、ハーブや花のフローラルなニュアンスが加わります。マルメロや火打石などのエキゾチックな風味があり、口当たり滑らかで厚みのある味わいが感じられますが、次第にタイトで引き締まった味わいへと発展します。ミネラルを伴った透明感のある余韻が長く続く心地よい1本。こちらの2017年ヴィンテージは、2018年に逝去された前当主アンヘル・ロドリゲス氏が手掛けた最後のヴィンテージです。