昨今、記録的な暑さが続き、ついには「酷暑日(こくしょび)」という言葉ができるほどの夏を迎えた2026年。今年も残り数カ月となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
ワイングロッサリーでは先日、チリのトップ生産者「ヴィーノ・ベティッグ」のカルロス・デ・カルロス氏をお迎えし、特別セミナーを開催しました!

■ワインに込めた思い(※参考試飲)
チリのワインと言うとコスパが良いというイメージが多いかと思います。
カルロス氏はそのようなイメージから「チリでもハイクオリティのワインが造れる」という印象に変えていきたいと語ってくださいました。
またワイン名についても、土地の歴史から人々の繋がりまで意識されており、多方面に対する深い愛情を垣間見ることができました。

白ワイン シャルドネ
畑:Los Suizos(ロス・スイソス)
①Vino de Region 2025
②Vino de Viñedo ”Los Parientes” 2025
③Selection de parcelas “Los Primos” 2024
④Selection de parcelas “Los Primos” 2019
Vino de Region 2025は外向的でフレンドリーなワイン、表現がダイレクトに伝わり飲んだ瞬間からフレッシュさが分かります。Vino de Viñedo ”Los Parientes” 2025の”Los Parientes”は「親族・いとこたち」を意味し、ワインにもそのイメージを映しているとのことでした。Selection de parcelas “Los Primos”ではヴィンテージによる違いをトライデント村の人に例えて語ってくださいました。内向的な性格の方が多く、時間が経つにつれて心を開いてくださるそうです。ヴィンテージ2024は香りや厚みは感じられますが、どちらかというと閉じられている印象でした。一方2019は口に含んだときの味わいの広がり方は花のつぼみが開くようにふんわりと心地よい印象です。
赤ワイン ピノ・ノワール
畑:Los Suizos(ロス・スイソス)
⑤Vino de Region 2025
⑥Vino de Viñedo “Los Parientes” 2025
⑦Selection de Parcelas “Los Primos” 2023
⑧Selection de Parcelas “Los Primos” 2019

ピノ・ノワールでは全体的な比較を行い⑤はフレッシュさ、⑥は深みのあるワインとしてそれぞれの特徴をご紹介いただきました。Selection de Parcelas “Los Primos”はフレッシュながらも深みを感じられるワインですが、ヴィンテージ2019ではさらに複雑味も重なった味わいとなっておりました。

赤ワイン カベルネ・ソーヴィニョン
畑:EL CORONEL DE MAULE
⑨Vino de Region 2024
⑩Vino de Viñedo “Los Compadres” 2023
⑪Selection de Parcelas “Los Padrinos” 2024
⑫Selection de Parcelas “Los Padrinos” 2022
⑩は4つの畑のブドウから造られ、ワイン名の“Los Compadres”は「親友たち」を意味するそうです。⑪⑫の“Los Padrinos”は「名付け親、ゴッドファーザー」という意味を持つのだとか。

★Brand New Release
D.O. Cauquenes
・Vino de Parcela “Coronel” 2024
ワイン名に村名“Coronel”を入れたのは、数十年後にはこの土地がアペラシオンになってほしいという思いが込められているそうです。
こちらのワインには、チリのテロワールを体現するため、代表品種であるパイスとカリニャンを使用。カベルネ・ソーヴィニヨン60%、パイス28%、カリニャン12%で構成されています。
カベルネ・ソーヴィニヨンの力強いタンニンをパイスが包み込み、カリニャンがフルーティーさを与えることで、それぞれの品種の個性が調和。この比率が最善のバランスなのだそうです。

■質問コーナー
ワイングロッサリーのスタッフから質問させていただきました!
直接カルロス氏からお答えいただき、特に印象的だったものをまとめております。
Q:温暖化による影響やブドウの変化はありますか?
A:ブルゴーニュよりも冷涼な土地であること、海からの潮風の影響もあり霜の被害が多いのですが、昔と比較すると温暖化の影響により被害が減少、気温差のバランスが良くなりました。
多くの生産者が温暖化によりブドウが熟しすぎてしまい、従来の味わいから変化する中、ベティッグのワインにとってはむしろ良い影響となっているようです。
Q:マーケティングに対してどのような考えをお持ちか教えていただきたい。
A:生産したワインの9割を輸出し1割を国内で流通しています。またリーズナブルなベティッグのリージョンシリーズは日本に対してのみ造っています。
ペアリングについてですが、チリは海からフレッシュなシーフードが採れ、チリ産のウニとよく合います。そのため日本料理との相性も良いと考えていますがベティッグのワインと組み合わせるとしたら、ワインと同じような高さの品質の食材を合わせるとより楽しんでいただけると思います。
日本でしか飲めないリーズナブルなベティッグの村名ワイン…ある意味貴重なのかもしれません!

今回のセミナーを企画してくださったインポーターの皆様、お忙しい中お越しくださいましたカルロス様、改めまして貴重なお時間と機会をいただき誠にありがとうございました!
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