こんにちは。ショップ店長の江崎です。

先日、フランス・アルザス地方を拠点にワイン造りを行う「ジュリアン・シャール」の当主、ジュリアン・シャール氏をお招きし、スタッフセミナーを開催いたしました。

本日はその様子と、待望の新入荷ワインについて皆様にお届けします!


■ ジュリアン・シャールとは

フランス・アルザス地方で、今最も注目を集める生産者の一人です。

2011年にファーストヴィンテージをリリースし、2013年からは妻のソフィーさんと共に、夫婦二人三脚でワイン造りに励んでいます。

印象的だったのは、彼らが「ワイン家系の出身ではない」という点です。

代々受け継ぐ畑を持たなかったからこそ、既存の枠に縛られることなく、アルザスにある10箇所のグラン・クリュから、それぞれのテロワールの個性を最大限に引き出すことに情熱を注いでいます。

また、ジュリアン氏は南アフリカでもワイン造りを行っており、グローバルな視点とアルザスの伝統を融合させたスタイルが特徴。穏やかな表情の裏に、南半球と北半球を行き来するエネルギッシュな顔を持つ生産者さんでした。

■ 戦火を乗り越え、家よりも先に植えられた「魂のブドウ」

今回の勉強会で私が最も胸を打たれたのは、彼らが所有する一部の畑にまつわる、歴史的なエピソードです。

1945年の第二次世界大戦終盤、アルザス地方のライン川周辺は激戦地となり、村々は壊滅的な被害を受けました。彼の拠点とする村も、家が一つも残らないほど荒れ果てたといいます。

しかし、終戦直後、村の人々が最初に行ったのは自分の家を建てることではなく、「ブドウの苗を植えること」でした。将来のために、まずはこの土地の魂であるブドウ畑を復興させようという強い決意があったのです。

その1945年に植樹された古樹は今もなお力強く実を結び、ジュリアン氏ら幾人かの生産者の手によって素晴らしいワインへと昇華されています。このお話から、彼が土地と歴史に対して抱いている深いリスペクトを強く感じることができました。

■ テロワールを映し出す「絶対的な辛口」へのこだわり

ジュリアン・シャールのワイン造りは、非常に精密で哲学的です。

モザイク状の土壌の表現

南北100kmにわたるアルザスの多様な土壌(粘土、石灰岩、石膏、シストなど)を純粋に表現するため、醸造方法はあえて統一し、土壌ごとの個性を際立たせています。

完全なる辛口(Dry Style)

アルコール度数を12.5度前後に抑え、過熟を防ぐことで、食事に寄り添う綺麗な酸を残した辛口に仕上げています。

独創的な醸造

一部のワインでは、コンクリート製の卵型タンクを使用。自然な対流を生み出すことでオリの旨味を引き出し、ワインに深みを与えます。また、フレッシュな酸を保つため、マロラクティック発酵は一切行いません。

■ 試飲レポート:アルザスの多様性を味わう

当日紹介された6種のワインは、どれも驚くほどピュアで、品種の個性が光るものばかりでした!

中でも印象的だったワインをご紹介します。

• ピノ・ノワール・ソフィー・シャール

まずはピノ・ノワールからいただきました。

近年、ブルゴーニュの価格高騰もあり注目が集まるアルザスの赤。石灰岩土壌由来の上品な酸と、繊細でエレガントな果実味が印象的♪

気取らず楽しめるのに、しっかりとした満足感があり、思わずもう一杯…と手が伸びてしまいそうです(^^♪

• ピノ・グリ・ソフィー・シャール

ジュリアン氏が「白ワインだが、赤ワインに近い」と語る通り、凝縮感のある力強い味わい。イベリコ豚の生ハムやローストビーフなど、肉料理とも相性抜群の「食事のためのワイン」。

これはぜひお肉料理と合わせて楽しみたくなり、食卓でじっくり味わうのにぴったりです。

• リースリング・グラン・クリュ シュネンブルグ・ギプス

中世の時代から良いブドウができると言われている畑、シュネンブルグのブドウを使用。フローラルな香りと、縦に伸びるシャープな酸、そして横に広がるテクスチャーが見事に調和しています。

時間とともに表情が変わるのも魅力で、グラスを傾けながらゆっくりと向き合いたくなる、一本です。

• クレマン・ダルザス・ソフィー・シャール

24ヶ月以上という長い瓶内熟成を経てリリースされます。シャンパーニュに代わる高品質なスパークリングとして、フランス国内のレストランでも非常に高い需要を誇るのも納得。

繊細な泡と心地よい余韻に、気づけば気分も華やぎ、特別な日だけでなく日常にもぜひ!


■ 待望の入荷案内!

今回の勉強会を通じて、ジュリアン・シャールのワインには、アルザスの歴史、土地の魂、そして造り手の真摯な想いが詰まっていることを再確認しました。ワイングロッサリーにも上記の4種が、新入荷いたします!

ジュリアン・シャールのワインで、アルザスの「今」をぜひご堪能ください。

数に限りがございますので、ぜひお早めにお買い求めくださいませ。私も買います(*^_^*)!

今回の勉強会を企画してくださった富士インダストリーズの皆様、素晴らしい機会をありがとうございました。

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