こんにちは!WEB店長の細川です。
35年間、シャンボール・ミュジニィの頂点「コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ」で醸造責任者を務めたフランソワ・ミエ氏が、レ・ザストレルの醸造責任者でもある息子ジュリアン・ミエ氏とともに来日しました。
来日にあわせて開催された、長年の経験から培われたフィロソフィーあふれるセミナーに参加してきました。


◆フランソワ・ミエ
https://www.winegrocery.com/c/1358/1365/1383/francoismillet
・シャンボール・ミュジニィの頂点「コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ」で醸造責任者を35年間務める
・引退後、テロワールとフィネスを表現した完璧なワインを造りたいという想いからワイナリーを設立
・ヴォギュエ時代同様、完全除梗、やさしい抽出、古樽中心の約18カ月熟成
◆レ・ザストレル
https://www.winegrocery.com/c/1358/1365/1383/Astrelles
・並外れたワイン愛を持つ医療業界出身の夫妻がオーナー
・フランソワ・ミエの息子、ジュリアン・ミエがワイン造りの全権を担当
・ジュリアン・ミエはヴォギュエ、JFミュニエ、クラヴリエ、プロフェッツ・ロック、フェルトン・ロードで経験を積む
■ テロワールを「性格」で捉える
特にセミナー内では、ヴォギュエ時代に培ったフランソワ・ミエの哲学に注目が集まりました。
テロワールを表現するために区画の“性格”を分類し、それぞれに応じて造り方を変えているそうです。

☆Structural Positive
(例:Gevrey-Chambertin Le Fourneau、Beaune 1er Champs Pimonts、Gevrey-Chambertin Aux Corvées、Mazis-Chambertin)
もともと構造(=ミネラルのレベル)が高く、しっかりしているタイプ。
適度にピジャージュを行うことで、より良い方向へと導く。
☆Structural Negative
(例:Fixin Olivier、Gevrey-Chambertin Champ Franc、Bourgogne Grands Champs)
ピジャージュ/バトナージュを行うと、
硬さが出やすく、タンニンが際立ちやすいタイプ。
ヴォギュエで培った経験をもとに、
区画のテロワールが持つ性格を尊重しながらワイン造りを行っています。
■ 今飲み?それとも熟成?
参加者からの質問。
「熟成向きの味わいを目指しているのか、それとも今飲んで美味しい味わいを目指しているのか?」
答えは明快でした。
“今飲んで美味しく、かつ熟成も可能なワイン”
そして印象的だった一言。
「最初からエレガントでないワインは、
熟成してもエレガントにはならない。」
■ ミュジニィ1987のエピソード
先日、ジュリアン氏のバースデイ・ヴィンテージである
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ ミュジニィ1987を試飲。
長い年月を経てもなお、フィネスは健在だったそうです。
■ 進化は続く
近年は、
・樽の要素が出にくいストッキンジャーの樽を使用
・セラミックタンクを試験導入
といった新たな試みにも取り組んでいます。
伝統を守りながら、進化も止めない。
今後ますます目が離せない存在です。
