業務部の伴・伊達よりご紹介いたします。
ブルゴーニュの名門ドメーヌ「ジャン・クロード・ラモネ」
今回はなんと、現当主ジャン・クロード氏の娘さんであるクラリス・ラモネさん が来日!
現地での造りや哲学について、貴重なお話を直接伺うことができました。

■ ドメーヌ・ラモネとは
フランス・ブルゴーニュ地方の名産地、シャサーニュ=モンラッシェ村を拠点とする名門ワイナリー。1930年代に祖父ピエール氏が創業し、父アンドレ氏が名声を高めました。
現在はジャン・クロード氏と兄ノエル氏が継承し、モンラッシェやバタール=モンラッシェなどの白ワインで世界的な評価を受けています。伝統を守りながらもテロワールを最大限に表現し、「力強さ」と「精緻さ」を併せ持つスタイルが特徴です。
■ 畑と造り
ジャン・クロード・ラモネ氏は約10haの畑を所有(ノエル氏を合わせると20ha)。
ヴィラージュクラスからグラン・クリュまで幅広く所有しており、代表的なシュヴァリエ・モンラッシェやバタール・モンラッシェの畑では、他ドメーヌと畑を貸し借りするなど、地域の信頼関係の深さも伺えます。(シュヴァリエの畑はジャン・シャルトロンのもので代わりにバタール・モンラッシェをシャルトロンへ貸出)
驚いたのは、この広大な畑をわずか5人で管理しているということ。赤は「コルドン・ロワイヤ」、白は「ギュイヨ・サンプル」で仕立てられ、小さなバケツで丁寧に運び、畑内で選果した後すぐセラーへ。
醸造はグラヴィティフロー(重力を使った自然移動)を採用し、発酵まではステンレスタンク。その後、オリを引かずに225Lのブルゴーニュ産樽で低温発酵を行います。マロラクティック発酵は翌年に始まり、基本的にバトナージュは行わないという徹底ぶり。この細やかな工程が、独特の「ラモネ香」と繊細な味わいを生み出しています。
■ 試飲レポート
この日の試飲ラインナップはまさに圧巻。
白はシャサーニュから始まり、コルトン・シャルルマーニュまで。すべてに共通して感じられるのは、ミネラルの美しさと区画ごとの個性。料理との相性はもちろん、ワイン単体でも完成された味わいです。
赤ワインもまた見事で、モンテリーやシャサーニュ・ルージュはしっかりとした骨格と引き締まった酸が調和した上品な仕上がり。白の名手として知られるラモネですが、赤も一級品と呼ぶにふさわしい品質でした。


■ まとめ
普段なかなか出会えないラモネのワインを一度に味わえる贅沢な機会。どのアイテムも一口で笑みがこぼれるような素晴らしい出来栄えで、改めてこのドメーヌの偉大さを実感しました。
貴重な時間とワインを共有してくださったクラリス・ラモネさん、ジャン・クロード・ラモネさんに心から感謝申し上げます。もし見かけることがあれば、ぜひ一度手に取っていただきたい逸品です。
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