ショップスタッフの北澤です(^_^)
先日、リストランテ ストラーダさんにて「グイド・リヴェッラ来日ディナー」を開催いたしました。
当日は、グイド・リヴェッラの想いが詰まった7アイテムをストラーダさんのお料理と合わせて参加者の方に味わっていただきました。私は生産者の来日ディナーでワインをサーブさせていただくのは初めての経験であり、緊張の中にも学びと感動が多く貴重な経験になりました。エンリコ氏! ■ 生産者紹介
イタリアワインに限らずワインを嗜む方なら誰もが知る、世界最高峰バルバレスコの生産者「ガヤ」。
そのガヤで47年間、醸造長として腕を振るってきたグイド・リヴェッラ氏が、退職後に立ち上げたのが現在の自身のワイナリーです。長年、凄まじいプレッシャーの下でワイン造りを続けてきた彼が、人生の集大成として長男のエンリコと共に二人三脚で挑む新たなチャレンジ。このワインには、そんな静かな情熱と覚悟が込められています。
今回来日したエンリコによると、彼らは、「クリーンでエレガントであること。そして長く熟成できるワインであること」を最も大切にしており、揺るがない哲学を追及しています。
さらに2019年には、クーネオ独自の「グリーン・エクスペリエンス認証」を取得し、自然環境を守る持続可能な栽培にも真摯に取り組んでいます。


■ 会場の雰囲気
当日はエンリコの穏やかな語りに包まれ、ワインの香りの変化や生産者への質問で会場は和やかな雰囲気に満ちていました。ワインの香りがふわっと広がる瞬間をお客様と共有し、美味しいね!と笑顔で話される姿を見て、私も心が温かくなりました。
■ ご提供したワインとお料理
◆ ランゲ・シャルドネ 2023(シャルドネ)×生唐墨・発酵バター
アルバ南部、ディアーノ・ダルバの友人とのコラボレーションによるキュヴェ。
フレンチオークのバリックで発酵し、そのまま約12か月熟成(新樽率約30%)。
リンゴ、バナナ、ライチに甘いスパイスが重なる豊かな香り。
しっかりとした余韻とメリハリを感じる仕上がりで、前菜の生唐墨と発酵バターの組み合わせを包み込み、ピッタリというお声をいただきました!
◆ ヴィーノ・ロッソ “ドゥイ”×レバームースパイ パプリカ ドンナーナ
(ネッビオーロ70%、バルベーラ30%)
「ドゥイ」は“2”を意味する「ドゥエ」に由来。
・2品種のブレンド
・2つのヴィンテージのキュヴェ
・2年ごとの限定リリース
という“2”にまつわるコンセプトがユニーク。
ステンレスタンク熟成と樽熟成のマストを最終的にブレンドし、溌剌としつつ複雑味が広がるミディアムボディで、パプリカのフレッシュさとレバームースのコクに寄り添います。
◆ ランゲ・ネッビオーロ 2021×黒毛和牛
(ネッビオーロ90%、バルベーラ10%)
ステンレスタンク発酵後、1年以上使用済みバリックとトノーで約10か月熟成。
口当たりは柔らかく、シルクのように滑らかでエレガント。
チェリーを中心とした赤系果実の香りが心地よく感じられます。黒毛和牛のカルパッチョのねっとりした旨味と一緒に。



◆ バルベーラ・ダルバ 2022(バルベーラ)×ポルチーニ 大根
ステンレスタンク発酵後、1年以上使用の樽(バリック+トノー)で約6か月熟成。
プルーンやチェリーの風味が際立ち、フレッシュで果実味豊か。
余韻にはミネラル感も感じることができます。
おでんのように染み染みにブイヨンで炊かれた大根にポルチーニのソースがかかった一皿は、深みがありながらも不思議にほっとする美味しさ。
◆ バルバレスコ 2021(ネッビオーロ)×京鴨ラグー リガトーニ
ステンレスタンク発酵後、最低1年以上使用済みの樽(バリック・トノー・大樽)で約18か月熟成。
赤い果実、チェリー、スミレの香りが調和し、深みと丸みを兼ね備えた味わい。
鴨のラグーに合わないわけがない!
◆ バルバレスコ ファウゾーニ 2021(ネッビオーロ)×ラビオリ トリュフ
となり村、ネイーヴェ村の樹齢約40年のネッビオーロを使用。
ステンレスタンク発酵後、18か月樽熟成(最低1年以上使用樽)。
フルーティーで花のような香りにスパイスのニュアンスが重なり、複雑さが魅力的。
トリュフの香りとファウゾーニに香りが一体となり、さらに華やかなハーモニーが広がります。



◆ バルバレスコ モンテステーファノ 2021(ネッビオーロ)×蝦夷鹿 ラディッキオ
当日のメインでもある1本(^_^)☆彡
ソリ・モンテステーファノの樹齢約40年のブドウを使用。
18か月の樽熟成を経て、力強い構造と果実の凝縮感を美しく表現した一本。
今回のラインナップの中でも特に存在感のある、堂々たる味わいでした。
蝦夷鹿のジューシーな火入れとラディッキオのほろ苦さとは完璧な相性でした(写真はわけあって鴨ですが、鴨も素晴らしかったです)。


■感想
今回の生産者ディナーは、グイド・リヴェッラ氏の想いが伝わる、特別な時間でした。
私自身、初めての生産者ディナーでのサーブということもあり、緊張の中で必死に動きながらも、生産者のお話を間近で聞き、その想いをお客様と共有できた時間は、日常の業務とは違う刺激に満ちていました。
お客様の笑顔や驚きの表情に触れるたびに、この仕事をしていて良かったと心から思いました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました(*^_^*)!
ぜひ、ストラーダさんにもお立ち寄りください♪
ワイングロッサリーはこれからも、ワインと料理の幸せな出会いを皆さまにお届けしてまいります🍷✨


