ワイナリーのシンボル、森の小びとたち。畑とワイナリーを、天候や害虫などから守ってくれる守り神で、彼らへの感謝の気持ちを込めて、ワインのラベルに描いています。そのラベルからも感じられる、フェミニンで優しい味わいのワインを造り出します。　ちなみにこのラベルは全てジョゼッタ・サッフィーリオ女史の手書きだそうです。

1977年、アルバ醸造大学の栽培と醸造の教授であるジョゼッタ・サッフィーリオ女史は、1948年にモンフォルテダルバ、カステレット（Castelletto）に祖父が植えた、わずか１haの素晴らしい畑を受け継ぎ、夫でありエノロゴであるロベルト・ヴェッツァ氏と共にこの土地で素晴らしいバローロを造ることを決意しました。

栽培と醸造の研究、試行錯誤に打ち込み、1985年にワイナリーを設立、畑は5haまで拡大しました。バローロにおいては、ガンベロ・ロッソで ‘TRE BICCHIERI’という最高評価を得るほどに！しかし1992年に家庭の事情で一度生産を中断しました。しかし1997年、娘のサーラ（写真）がカンティーナを継承することを決心し、1999年ヴィンテージから本格的にワイン造りを再開しました。

5haの畑には主にネッビオーロ、他にはドルチェット、ロッセーゼビアンコ、ごくわずかにバルベラとメルローを栽培しています。樹齢は3～15年、祖父が植えたネッビオーロは48年という古樹です。

栽培および醸造は、祖父から受け継いだ伝統的な方法を続けているとともに、環境に優しく、エコであることを常に心がけています。50度近い斜面の畑はほぼすべて手作業！土壌はかつて海であった土地であり、中新世代の化石、石灰、粘土、砂を含む非常にミネラルが豊かな土壌です。そのため、肥料は自然なものを必要最低限使うのみで充分なのです。

年間16,000本程度しか生産されないという小さな造り手によって、徹底した栽培・醸造で丁寧に造られたオートクチュールのワイン達。　凝縮感、クラシックでエレガントな味わいでピエモンテの品種ごとの素晴らしさを存分に表現しています。