鳥居平今村　菱山ルージュ　2022

秀逸なテロワールが生む清らかで優美な味わい

大部分が西向き斜面に畑が広がる菱山地区にあって、白は菱山地区にある斜面上部(標高500～550ｍ)の真南向き急斜面の【菖蒲沢の丘】と標高350ｍにある【南西塔下割】の畑から、赤は歴史的銘醸畑「菱山鳥居平」にある斜面中腹株(標高430ｍ～460ｍ)の南西向き斜面【南西塔下割】と【中平】の畑をブレンドして造る。ワインにミネラル感をもたらす礫を多く含む粘土質土壌。冷涼な笹子下ろしの影響に加え、高い標高に位置する畑の為、白・赤ともに毅然とした酸と垂直的なミネラルの輪郭を持つワイン。

約1週間、28～30℃で醸し発酵。フレンチオーク樽で18カ月間熟成が行われます。

この品種によくみられる青っぽい香りは無く、ラズベリーなどの赤系果実の香りに、バラの花びらやミネラルの清らかな香りが感じられます。マスカット・ベーリーAらしい艶のあるすっきりとした果実味があり、一見細身で華奢なようで、芯のしっかりした酸を併せもちます。滑らかなタンニンのまとまりが感じられる優美なワインです。