サトウ・ワインズ　ノースバーン　ピノ・ノワール　2019

しなやかでシルキーなタンニンが心地よいピノ

サトウ・ワインズはニュージーランドのセントラル・オタゴで大阪出身の佐藤夫妻によって2009年に設立されたワイナリーです。2016年には念願の自社畑の栽培(ビオディナミ農法、BioGro認証取得)がスタート。2019年には自前の醸造所も畑に隣接して建てられ、今後もサトウ・ワインズは新たな挑戦へと進み続けることでしょう。

ノースバーンは他の畑と同じく一般的なセントラル・オタゴの土壌となるシストが母岩ですが、最大の違いは立地条件です。ノースバーンは湖の東側にあるので、午後からの光をより多く浴びる位置にあり、真夏であれば夜の10時ぐらいまで太陽の光が降り注ぎます。午後の方が日差しが強く果皮の成熟への影響が強いので、結果としてアタックからとても複雑で、タンニンが多いことが特徴です。

鮮やかな紫色を帯びた深いルビー色。ピュアな黒系果実のアロマに、ドライハーブや白胡椒、なめし革のニュアンスが合わさる複雑な香りが感じられます。ほんのり甘みを持つ果実味と張りつめた酸があり、しなやかで、シルキーなタンニンが心地よく余韻に続きます。