カベルネの上質さが見事に表現されたヴィンテージ

シャトー・マルゴーの復活は、1977年にメンツェロプロス家がシャトーを買収したことから始まります。さらに1983年の総支配人就任以来、シャトー・マルゴーの品質をひたすら高めた人物としてもっとも有名なのが「ポール・ポンタリエ」。彼の功績もあり、80年代に造られたすべてのボルドーワインよりも優れた品質を誇るとまで言われました。

2002年は偉大なるヴィンテージに不可欠であるといわれる、インディアンサマーを十分に享受したヴィンテージとなりました。カベルネとプティ・ヴェルドに関しては非常に素晴らしい品質に仕上がりましたが、メルローはミルランダージュの影響もあり、歴史的最低レベルのブレンド比率となっています。出来上がったワインは、ピュアで豊潤、凝縮感がありながらも柔らかな、カベルネ・ソーヴィニヨンの上質さが存分に表現された味わいに仕上がっています。

20年近い熟成を経てより一層のフィネスが形成されており、同時に秀逸な熟成が期待できるきめ細やかなタンニン由来のストラクチャーも健在です。すでに美しい状態に仕上がっていますが、理想をいうならばさらに数年待ってからお楽しみいただきたい逸品です。セラーに1本でもあると嬉しい1級シャトー。高貴な味わいをぜひお楽しみください！