ミクロクリマに恵まれたテロワール

イタリア屈指のリゾート地としてヨーロッパ中の富裕層に愛されるサルデーニャ島。古代から西地中海の交易の中心地として特別な地位を獲得していたこの地は、幾度となく征服の対象とされた歴史があります。それによりもたらされた様々な文化を背景に、アラブや北アフリカなど、他の国の影響を受けて発展を続けた島の料理は「地中海の食文化」として無形文化遺産にも指定されています。

1960年設立のサンターディは、サルデーニャ南部の州都カリアリから約100kmほど西に向かったスルチスの海を見下ろす、小高い丘の上に位置しています。恵まれた日照と少ない降雨量、夏は暑く乾燥し、冬は非常に温暖な地中海性気候ですが、スルチスの海の寒流がもたらす冷涼なテロワールであるため、綺麗なアロマと酸を備えたワインが生み出されます。

傑作「テッレ・ブルネ」を生む奇跡の畑

畑はスルチスの海を臨む砂地と内部の石灰土壌に広がっています。四方を海に囲まれているということと、細かい砂で構成された土壌が自然の要塞となり、フィロキセラの被害を逃れたサンターディの畑には、樹齢100年を超える自根の土着品種カリニャーノが、今もなお実を結びます。海の潮を含んだ冷たい風が独特のミネラル感を与え、また一部の畑では強い風がブドウの実を落とし自然と収量が低くなります。ミネラルを含む石灰岩、砂質土壌が、ワインに柔らかくも輪郭のあるキレと余韻を与えるのです。

このプレ・フィロキセラのカリニャーノを使用して造られるのが、ワイナリーのフラッグシップキュヴェ「テッレ・ブルネ」。サッシカイア、ティニャネロ、ソライアなど、名だたる偉大なイタリアワインを世に送り出した巨匠「ジャコモ・タキス」が創業当初より醸造に携わり生み出した「傑作」です。硬質な酸、やわらかなタンニン、力強さ、すべてがバランスしたワインは、ガンベロロッソのトレ・ビッキエーリを5年連続、計15回も受賞するなど、サンターディの名を世界に知らしめた逸品です。

38万分の1位！イタリア最優秀ワイナリー「オスカー・デル・ヴィーノ」を獲得！

ガンベロ・ロッソと並び、イタリアで最も権威あるワインアワードの1つが、1999年から発表されている「オスカー・デル・ヴィーノ」。イタリアソムリエ協会と雑誌ビベンダによって運営されています。イタリア全土に38万社あると言われているワイナリーの中から、赤ワイン、白ワイン、ワイナリーの他、ワインショップ、ワインラベルに至るまで10のカテゴリーにおいて、専門家らによる評価で最も優秀とされるワインや生産者に賞が贈られます。なかでも最高の栄誉とされており、唯一1社のみが選ばれる「最優秀ワイナリー賞」を、サンターディは2015年に獲得しました。

レストランのグラスワインとしても多く使用されている、驚きのコストパフォーマンスを誇る1本！　グラスから溢れ出る爽やかなアロマとフレッシュ感、キレのよい酸とほのかな苦みは、お料理にだけでなく食前酒としても楽しみたい味わいです。

赤いベリー系の果実味、ミネラルとスパイシーな味わいがお料理を引き立てます。カリニャーノのもつ堅固なボディがありつつも、エレガンスあふれる瑞々しさが感じられる1本です！

ヴェルメンティーノ100％から造られる、たっぷりした果実感とミネラルが心地よいふくよかな味わい。少しリッチな魚介類のお料理に合わせれば、レストランさながらのお食事が楽しめること間違いなしの1本です！