宝石のように磨かれた仕上がり

レ・フォール・ド・ラトゥールの名前は、歴史的価値の高い区画「ランクロ」に由来し、品質改善の努力を積み重ね続けた結果、現在ではセカンドながら、メドック地区の他の格付けワインに匹敵するほどの高い評価を得ています。

新樽比率が50％程度になっていることや、よりメルローの比率が高いことなどがグラン・ヴァンとの違いとしてあげられますが、畑での仕事や醸造工程においてはまったく同じ工程で行われるので、単なるセカンドワインの枠を超えた、素晴らしい品質を誇ります！

2013年のボルドーは、例年以上に厳しい選果を行った生産者は、宝石のように磨かれたワインを造り上げました。特にカベルネ・ソーヴィ二ヨンはしっかりと熟し、赤系の鮮やかなアロマとフレッシュな酸が特徴の早くから楽しめる味わいに仕上がっています。

外観は濃いガーネット色。クレーム・ド・カシスを思わせるような甘美で深みのあるアロマに加え、スパイスやスミレ、杉のニュアンスが絡み合います。口に含むと熟したチェリーやプラムなどの凝縮された果実味が特徴。しっかりとした果実味が力強いストラクチャーを形成しており、スムーズでエレガントなタンニンが味わいをまとめ上げている1本。筋肉質な味わいはさすがはラトゥールと感心させれられます。