複雑味あるエレガントなピノ・ノワール

ゲアハルト・マルコヴィッチが1990年に両親の畑を引き継ぐまでは、マルコヴィッチ家の畑は主に穀物などを栽培していましたが、彼はそれらの畑をブドウ畑へと変え、短期間の間にオーストリアのトップワイン生産者の1人として認められるようになりました。オーストリアで一番影響力のある雑誌ファルスタッフでは4ツ星を獲得、1999年にはワインメーカー・オブ・ザ・イヤーの称号を授与しており、国内のみならず国際的にも高い評価を得ています。

2019年は完全にブドウが熟した素晴らしいヴィンテージとなりました。深みのある果実味に加えて、しっかりとした酸が全体を引き締め、バランスの取れた味わいです。

赤いベリーやバラ、香り豊かなスパイスが混じる強いアロマ。口当たりは滑らかで柔らかいですが、果実の素晴らしいフレッシュ感とともに、長く続く澄み切った酸が感じられます。ほどよい質感のタンニンが心地良く広がり、深みと複雑味のある余韻が続くエレガントな印象の1本です。