複雑で奥行きが感じられる希少なアマローネ

ヴェローナの東の町マルチェリーズ。当主のステファノ・カンペデッリは、1988年、15世紀にこの地方を治めていたマリオーニ伯爵の壮麗な屋敷を買い取り、妻のニコレッタとともにワイン造りを始めました。ヴァルポリチェッラ、アマローネなどの土地のブドウの個性を生かしたワインのほか、パッシートも高い評価を得ています。

アマローネとは「苦み」という意味。ヴェネト州の限られた生産者がごく少量生産している、陰干ししたブドウから生み出される贅沢なワインで大変希少です。こちらのアマローネはわずか数千本の限定生産。9月に収穫したブドウを１月まで竹棚で乾燥し、天然イースト菌のみを用いてステンレスタンクでゆっくりと発酵します。その後350Lのスロベニア産オーク樽にて熟成。

ドライフルーツやオールスパイス、ミネラル、ほのかにコショウや甘草の香りが何層にもなって広がり、とても複雑で奥行きが感じられます。赤肉料理や熟成チーズとのマリアージュ、食後のデザートワインとしてもおススメです。