グラーブらしさ表現されたが格付けワイン

ラトゥール・マルティヤックは、ボルドーのネゴシアンであったクレスマン家が1871年より所有するシャトーです。グラーヴで家族経営を続けるシャトーの中でも最も古いと言われています。1953年のグラーヴ格付けで、赤白両方が格付けされました。赤白ともに格付けされているのは、わずか6つのシャトーのみで、シャトーではこの格付けを大きな誇りとしています。

ペサック・レオニャンの特徴をよく表したアロマが印象的で、シガーやなめし革を思わせる香りに、カシスやスミレのニュアンスが加わります。力強く凝縮した果実味、きめ細かい質感のタンニンがしっかりと感じられます。プティ・ヴェルドが黒コショウのようなスパイシーさを与え、良いバランスで味わいのアクセントになっています。