ジューシーで力強い村名ピノ・ノワール

ブドウとキツネのエチケットでおなじみ、ドイツのピノ・ノワールのトップ生産者としての地位を築いたフリードリッヒ・ベッカー。ドイツでいちばん権威のあるワイン評価誌「ゴーミヨ」で、最優秀赤ワイン賞を何年にもわたって受賞する屈指の生産者です。

こちらは醸造所の村名ピノ・ノワール。畑はファルツの森沿いのドイツ側に位置し、土壌は石灰岩に黄土がかぶさった土壌です。ヘレンヴィンガートと同じ区画から造られますが、こちらのキュヴェには樹齢20年ほどの若樹のブドウが使用されています。

収穫後完全に除梗し、3週間オークの開放桶で発酵。小さなオーク樽で18カ月熟成後、無濾過、無清澄でボトリングされます。

ジュニパーベリーやタバコ、プラムなどの複雑なアロマ。しっかりした構造で、もうひとつの村名であるシュヴァイゲナーに比べ、緻密なタンニンが印象的なジューシーで力強い味わいです。