複雑なアロマが香る優雅な1本

サドヤワイナリーは、江戸時代より続く「油」佐渡屋を、1909年(明治42年)に洋酒・ビールなどの代理店「サドヤ洋酒店」に転業し始まりました。1917年(大正6年)には、「日本で栽培したブドウで世界品質のワインを」との思いから、6代目今井精三がワイン醸造販売を手がけるサドヤを創業しました。

甲府市善光寺町、サドヤ農場産カベルネ・ソーヴィニヨンを使用したこちらは、サドヤの最高峰ワイン「シャトーブリヤン」のセカンドラベル。複数年のワインを最良のバランスでブレンドしたマルチヴィンテージワインです。熟成の際に新樽の使用比率を上げ、熟成感だけでなく、豊かな果実味や力強さをより重視した味わいとなっています。

グラスの淵にややオレンジを帯びた明るいガーネットの色調。外観からは熟成のニュアンスも感じられます。カシスやブラックベリーなどの黒系果実の香りと、樽香が複雑に絡み合い、さわやかなハーブのニュアンスがそれらをまとめています。果実由来のタンニンと、木樽由来のフェノールの相乗効果により、余韻もより長く、優雅に感じられます。