熟れた果実感が印象的な上級ヴェルディッキオ

コロンチーノは、ルーチョ・カネストラーリと妻のフィオレッラ・ディ・ナルドによって1981年に設立。素直に自然を受け入れるという信念のもとワイン造りを行っています。

ルーチョは2021年の初夏から体調を崩していたため、2021年は畑仕事、醸造、販売の全てを、この数年感一緒に仕事をしていた息子ヴァレリオが独りで行う事で事無きを得ました。ただ、家族の願いも叶わず、2021年11月4日、62歳という若さで急逝。図らずとも2020年がルーチョが醸した最後のヴィンテージとなってしまいました。

ストラカーチョと同じ畑に植わる1915年頃の希少なクローン(樹齢は20年程度)のヴェルディッキオを使用。7日間のマセレーションの後、新樽にて熟成されます。

桃のシロップ漬け、熟したメロン、花梨、レーズン、アプリコットなど、ガイオスピーノより熟れた果実感があり、落ち着きのある味わい。温かく丸みがあり、持続性のあるボディとアルコール感が、フレッシュさと見事にバランスしています。フィニッシュには、繊細な香ばしさが感じられる柔らかい余韻が感じられます。長期熟成のポテンシャルを秘める上級白ワインです。