低収量かつ凝縮性の高いフルボディ

1960年代より、自然派栽培を貫くレメリュリの象徴と呼べるキュヴェです。北風を遮る山脈、大西洋からの雨による湿潤な空気などの影響で、昼夜の寒暖差が大きいことから、濃密度が高く十分熟したブドウが作られます。

最も古い区画で樹齢が100年近く経過するものもあり、収穫は1ha当たり4tと低収量で、発酵時は天然酵母を使用します。その後、フレンチオークとアメリカンオークの両方で17カ月の樽熟成期間を要します。

紫がかった濃い目のガーネット色で、中心に向かうほど凝縮性のある黒みが見受けられます。ブラックチェリーやベリーのリキュール香に、クローヴ、スターアニスなど甘草系のスパイス香も表れ、複雑な香りが広がります。豊満な果実味ときめ細やかなタンニン、しなやかな酸が味わいを引き締め、長い余韻と落ち着きを感じさせる仕上がりとなっています。