グラーヴ地区 ぺサック・レオニャン村 ル・シャトー・パップ・クレマンはほぼ中央部、グラーヴ地区ぺサックにあり、その名は14世紀にこの館に住んでいた大司教が、法王クレマン5世になったことから生まれました。 ベルトラン・ド・ゴットは、1299年35歳にしてローマ法王よりボルドーの大司教に任命され、ぺサック村のぶどう園を贈られました。大司教は教会と一丸になり積極的に合理的手法を活用し、当時「小山」と称されていたぶどう畑を、モデル的ぶどう園にまで成長させるとともに、1305年には新法王クレマン5世に選出されました。 ぶどう園は絶え間無い努力を重ね繁栄を続けましたが、1309年法王は、法王としての職責を果たす為、自らのドメーヌをボルドーの大司教に贈与することにしました。手塩に掛けたぶどう園を教会に委ねることで、「法王クレマンぶどう園」の伝世を願ったのです。 その後も近代化と技術的進歩により、ぶどう園は先駆的役割を果たしてきました。 早期収穫は通例で、またそれまで無秩序に栽培されるのが常識だった苗木を、フランスでもいち早く株を整列栽培させたのがル・シャトー・パップ・クレマンでした。 しかし18世紀末、ボルドーの大司教の財産没収に伴い、500年間教会に委ねられていたぶどう園は一般の手に渡ることになります。 その後所有者は次々と替わり、また19世紀後半フランスを襲ったフィロキセラなど、様々な病害とも闘ってきました。 1858年に所有者となったジャン=バティスト・クレールの業績によりジロンド県農業振興会金賞、1878年万国博覧会で農林省大賞を受賞し、パップ・クレマンのワインの名声と高品質は不動のものとなりました。 当時建築されたシャトーは、次の所有者サント−氏の子孫の手を経て今日に至っています。 作付面積: カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ40%