今をときめく「スーパー・トスカーナ」。
これらは国内ワイン法ではなんらの格付けもされていない 「ヴィノ・ダ・ターヴォラ」(テーブルワイン)なのだが、 格付けワインのキャンティやモンタルチーノ以上の
高品質を実現したワインのこと。もとをたどれば、 フレスコバルディ家が19世紀にフランス系品種を トスカーナに導入したのが元祖だと言われる。
そのフレスコバルディ家にとっても、新しい時代の 到来を告げる出来事が20世紀末に訪れた。 カリフォルニアのモンダヴィ社と共同で運営する、
ルーチェ・デッラ・ヴィータ社の誕生である。 この新しいワイナリーでつくる 「ルーチェ」こそ、 フレスコバルディ家当主の長男である ランベルト氏による、今世界で最も注目される
ワインの一つである。
ランベルト氏は80年代に、当時の醸造学の 権威が集まるカリフォルニア大学デイヴィス校に 留学し、1989年に地元トスカーナへと戻った。そのカリフォルニア時代に、彼はぶどう畑を見る眼を
磨くと共に、後にロバート・モンダヴィの醸造責任者 となるティモシー・モンダヴィ氏との運命的出会いを 経験することになる。
今や誰もが認めるワイン造りの天才、ランベルト氏と ティモシー・モンダヴィ氏。カリフォルニアでの 二人の友情が後に、ルーチェ・デッラ・ヴィータ社 というフレスコバルディとモンダヴィのジョイント・
ベンチャーへと発展したのだ。天才二人が管理する畑は、広大なカステル・ ジョコンドのモンタルチーノの畑から選ばれた。 ルーチェ・デッラ・ヴィータワイナリーの設立は
1995年。その1995年ヴィンテージの「ルーチェ」は、 有名なワインスペクテーター誌であっと言う間に 年間トップ100中の41位、93ポイントの 高評価を得ている。
「ルーチェ」は、今までの「スーパー・トスカーナ」 ともさらに違った特異なワインである。 「スーパー・トスカーナ」と言うと、カベルネ・ ソーヴィニヨン種が主体と思われがちだが、
このワインではブルネッロ(サンジョヴェーゼ・ グロッソ種)が原料の半分以上を占め、むしろ トスカーナらしさを残そうという意志がある。
「スーパー」である理由は、イタリアで最も高価な ワインを生むブルネッロ・ディ・モンタルチーノの 畑から、さらに高品質のメルローを生み出して ブレンドしたことだ。
ブルネッロとメルローの両方の、最上級の個性を そなえたワインと言えば良いかもしれない。
そのため、同じ地区のカステル・ジョコンドの ワインに比べても柔らかい果実味がきわ立ち、 コクはあるがたくましさより洗練された印象が強い ワインに仕上がっている。セカンド・ワインとされる
「ルチェンテ」でも、さらに「ダンザンテ」でも それは共通の特長だ。ランベルト氏と ティモシー氏は、人々に、イタリアワインの 伝統と革新を見事に融合して見せてくれたのだ。
(輸入元資料より)