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グラーブ地区にありながら、例外的にメドックの格付けで1級とされている。
ブラインド・テイスティングにおいて、オー=ブリオンが、第一級シャトーのなかでは最も外向的で軽いワイン、という印象をしばしば与えるという事実は興味深い。実際には、このワインは軽いのではなく、単に、オークの個性があって肉付きがよく、よりタンニンの多いメドックのワインや、よりソフトでメルロが支配的な、右岸でつくられたワインとは異なっているというだけなのだ。最高のヴィンテージにおいては、早熟であるにもかかわらず、このワインは30年かそれ以上熟成を続ける能力を持っており、ほかのいかなる第一級シャトーのワインよりも飲み頃である期間が幅広い。
1978年以来、オー=ブリオンの質的レベルが向上するに伴って、セカンド・ラベルであるバアン=オー=ブリオンの質も向上した。これはいまやボルドーで最高のセカンド・ワインのひとつであり、いくつかのヴィンテージでこれを凌いだことのあるセカンド・ワインといえば、名高いシャトー・ラトゥールのレ・フォール・ドゥ・ラトゥールくらいのものである。
オー=ブリオンでつくられる白ワインは、依然として、グラーヴ地方で最高のワインであると評価されている。しかし、生産量が非常にわずかなため、所有者の要請で格付けされたことがない。とはいえ、驚異的なモンラッシェのようにふくよかな舌触りのある白のグラーヴづくりを追求するジャン・デルマの指導のもと、この白ワインはまったく力強いものとなっている
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』
作付面積:カベルネ・ソーヴィニョン45%、メルロ37%、カベルネ・フラン18 % (白:セミヨン63%、ソーヴィニョン・ブラン37%)
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