1988年は、輪郭と構造と深みを備え、凝縮していることに加えて、1989年ものが持つすべての要素を備えている。この際立った香りのするワインには、燻したような、トーストしたような、新樽からジャムのようなブラックカラントと東洋風のスパイスに至るまで、まさに香りのバイキング料理とでも言うべきほどの多様なアロマがある。口に含むと、フルボディで、魅惑的に丸く、味わいには広がりがあり、フィニッシュは官能的で、ビロードのようで、長く、くらくらするほど。
贅沢につくられ、豊かで、すばらしく純粋で、高いエキス分のあるこのワインは、あと10〜12年はおいしく飲むことができよう。
最終試飲月:97年11月 90点!
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』