堅牢なタンニンを持つ2004年

リッジ・ヴィンヤーズはカリフォルニア州を代表する名門ワイナリーで、世界最高峰のワインを安定的に手掛ける醸造所として、絶え間ない賞賛を浴び続けています。

不世出の天才醸造家にしてワイナリーの象徴でもあるポール・ドレーパーは、40年以上にも渡り、極めてバランスに優れ、長い寿命を持つ卓越したワインを造り続けてきました。単一畑が持つ「その土地らしさ」の表現にも創立以来一貫してこだわり続け、ワインのほとんどに単一畑名が冠されています。

こちらの「モンテベロ」は、ホワイトハウスの晩餐会にもオンリストされたリッジのフラッグシップワイン。間違いなく世界最高峰のカベルネ・ブレンドに相応しい1本です。

2004年は、ブドウが低収量だったものの収穫は平年通りに進みました。その後大雨で濡れてしまった残りのブドウ畑も、次の嵐が来るまでの好天による日光と風で完全に乾き、健全な状態で収穫されました。

濃い紫色を放ち、ブラックベリーや黒スグリ、バニラビーンズやクローブなどのスパイス、そしてカカオに香ばしいオーク樽のニュアンスなどが複雑に絡み合います。黒オリーブやベリーなどの果実味としっかりした酸、2004年特有の堅牢なタンニンは若いうちからまとまりを見せ、今後15年～20年の熟成でさらに複雑さと深みが発展していきます。