ストレスなく完熟した良質ヴィンテージ

「赤い石」を意味するカイアロッサは、トスカーナ州のティレニア海を見下ろすリパルヴェッラの丘陵地に位置しており、シャトー・ジスクール、シャトー・デュ・テルトルのオーナーのエリック・アルバダ・イエルヘルスマが所有しています。2002年の初ヴィンテージ後、自然に基づいた伝統と現代の思想が融合した新たなスーパータスカンとして、更なる大きな成長が期待されています。

選別しつつ手摘みで収穫されたブドウは、50hlのオークの大樽で自然酵母のみ用いて発酵し、SO2は添加しません。マロラクティック発酵は熟成中のバリックで行われ、また、熟成時は新樽を一切使用せず、品種ごとに行われます。その後、2～4年使用のバリックと15～25hlの大樽を使用して、10カ月間の熟成を経て、ブレンド後瓶詰されます。

2004年は、冬の十分な降雨に暖かい春と早い夏、そして暑く太陽に恵まれた8月により、ブドウが理想的な環境でストレスなく、ゆっくりと十分に完熟することができました。結果、トスカーナ州において非常に素晴らしい出来栄えとなり、カイアロッサでも、基準となる品質レベルへ達することに初めて成功したヴィンテージです。