純粋なボトリティスが付いた1996年

1983年以降、グザヴィエ・プランティーの指導のもと大改革が行われた「シャトー・ギロー」は、厳しい選果を行い、熟した果実のみを収穫することで、めざましい発展を遂げてきました。

また、ギローは格付1級シャトーで初の有機認証を獲得したシャトーで知られています。この有機認証を与えられるまでの道のりは険しく、ギローでは1996年から有機栽培を始め、2007年に全ての畑で有機栽培を実践。それから、いわゆる「転換中」という認証機関の審査段階に入り、2011年に晴れて正式認証されました。

1996年は1883年以来見られなかった、非常に純粋なボトリティスが付いたヴィンテージです。砂糖漬けのレモンやアプリコット、白桃、スイカズラにスパイシーな風味も加わります。紅茶やトースト、バニラのニュアンスも感じられます。豊満な味わいを素晴らしい酸が支えています。